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2020.12.25

子供たちと復興を応援する旅

東日本大震災の後、震災した地方では、復興に尽力されている方々が多い中のことです。住まい、仕事の復興はもちろんですが、経済の復興という側面で、観光客を招くことで復興の一歩を踏みだそう、という試みがありました。我が家では、子どもたちの夏休みを利用して、東日本大震災に被害にあった地方の復興を応援するため、自家用車で夏のお盆のころ、観光へでかけました。目的は、夏の思いで作りのためと、復興を応援する目的です。

計画し、立ち寄ろうと考えた県は、福島県と栃木県でした。観光をする場所としては、栃木県の那須高原、中尊寺、華厳の滝、いろは坂、日光東照宮、そして、福島県では、大規模で有名なあぶくま洞です。夏休み中の出来事とお盆の帰省ラッシュの時期が重なり、とにもかくにもどこへ行ってもどこへ寄っても、高速道路、国道や県道もずっとずっとずーっと渋滞にあってしまいました。

その土地の地元のおいしいもの、たとえば福島県では馬刺しなどを堪能する予定でいましたが、それどころではありませんでした。道を逸れてしまうと、また、渋滞のずっと後ろに回ってしまうと考えると、馬刺しのお店に行くのも気持ちが薄れてしまい、高速のサービスエリアでの昼食となりました。

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那須高原でも、高原のおしゃれなレストランでの夕食で締めくくりたかったのですが、渋滞で車が流れず、レストラン街に着くころには、たいていのレストランが閉店となってしまうほどでしたが、ラッキーなことに金額は高かったですが最高のステーキを味わうことができました。

福島県のあぶくま洞も駐車場に入るまで渋滞でしたが、洞窟の中はとても幻想的で、大きくて広く、日常を忘れるくらいの神秘的な光景が広がっていました。心が澄み渡るような気持ちがしたり、多くの子どもたち、大人たちがみんな感動している様子が手に取るように伝わってきました。超大なスケールの洞窟に感動しました。

道順ごとの鍾乳洞・鍾乳石の説明が、丁寧にわかりやすく記されていて、説明を読みながら、ゆっくりと鍾乳石を見て感じながら進むことができたのは、観光客が多かったからこそ、できたことかもしれません。そう考えると、渋滞もまんざらではないなと楽しい気持ちになりました。子供たちにも説明を読み上げてあげたので、少しは興味を持ってくれました。

那須では、子どもたちがトリックアートにはまり、いくつかあるトリックアート美術館を、ゆっくりと楽しみながら見学することができました。すっかり公園で遊んでいる状態で、アートを感じているかは疑問ですが。作品の一つ一つに、写真撮影のスポットがあり、トリックアートの中に入って写真が撮れ、とても楽しい仕掛けだと思いました。

この旅行で困ったことは、なんといっても渋滞です。高速道路は車の多さで、むしろ高速道路ではなく、環状線のようでした。東日本大震災での道路の破損や陥没などもあり、高速道路も一車線の箇所が多くありました。ですので、普通の道路のようなスピードでの移動となり、遠距離の移動にかなりの時間がかかってしまいました。これは計算外で、行こうと思う場所をいくつか削らなければなりませんでした。

そして、人の多さにも参りました。どこへ寄っても行っても人・人・人。観光地に出かけたので、いわば当たり前なのかもしれませんが、東日本大震災の後では、被災地の方々にとってうれしい悲鳴だったことでしょう。もちろん我が家も、震災後の地の復興を応援する、という目的で出かけましたので、これだけ多くの人が動いていることに感動をしました。疲れ切っているのか、二本松動物園の動物たちも少し元気がないように見え、人だけでなく動物たちもすべて、元気に復興してほしいと願いました。

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